【人材育成】社内講師のすすめ
P.F.ドラッカーは知識労働者の課題は生産性向上であり、それは社会的課題であり、6ステップを提案している。“6番目は他人に教える。“ つまり、自ら教える時に最もよく学ぶということだ。
社内講師というと専門領域を伝承するイメージがあるが、2つの側面が求められる。一つは専門的知識だ。
もう一つの側面はコンピテンシーである。単に専門技術があれば良いというものではない。組織のバリューを自身の言葉で伝える役割がある。関連情報に関し常にアクセスをして情報感度を高めおく必要がある。また、メンバーを元気にさせるEnergizerとしての役もある。そして人徳が求められる。
入社20年も経てば何かしらの社内講師をやっても良いのではないか。ジョンP.コッターが組織変革8段階の8番目として、“成果の定着(継続)と持続的発展”を示している。今の組織は、アウトプットばかり追求し、考える時間を取らず、非効率な試行錯誤を繰り返している側面がある。単に変革プロジェクトに限らず、学習する組織として、日々の業務から学んだものを組織知として財産化していくことが求められている。