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組織開発研究会

組織文化診断実績

徹底実践と目標達成度の関係

 組織文化診断またはその類を行っている企業13社に聞き取り調査をした。売上予算やコストダウンなど年度目標がどの程度達成できたか。また、組織文化診断などで、計画など徹底実践されているかの「はい」率との関係を調査したものである。(予算及び目標達成度というのは、各部門(営業、生産、購買など)の目標達成度の単純平均である。)

 13社のデータであるが、それなりの相関関係があると推察される。(予算が厳しければ達成度は低くなるといった可能性はあると想定するが、上場企業など相応の規模と歴史をもっている組織であれば、予算への厳しさなどは、業界問わず類似するものと想定する。)

 

 

 

組織文化診断で「徹底実践」に関する設問は幾つかあるが、その代表的なものを例示する。

 ( )PDCAはしっかり実践されている。消し込んでいる。

 ( )部門目標、課題が正確にいえる。

 ( )結論が出ない会議は少ない。

 ( )60点や70点を目指そうとしない、やり切る職場である。

 ( )成果とプロセスを内省する習慣がある。

 留意すべきことは、大概、良い状態を望みたいという気持ちが自然に回答に現れ、実際の度合いより高め(良い状態)に出る傾向があるということである。

 また、マネジメントと結果は時間的に必ずしもリンケージするとは限らない。例えば、特許を有した商品があれば、徹底実践の度合いが低くても、結果(業績)にすぐに反映される訳ではない。よって、徹底実践の質と時間の経過の両面を鑑み、判断する必要がある。

 中途半端にやっても許されるという意識、思考、行動が定着することが最も怖い。例えば、予算とは達成できないことが当然、80点くらいとれば何とか許される、といった情緒的側面である。当初から、そのように思っていれば、どのような戦略や計画も実施する前から結果は見えている。組織文化や風土が最高のコア・コンピタンスといわれる所以である。これだけやったのだから、結果は甘んじて受けるという気概が欲しい。革新性や創造性を阻害するものは内なるものへ光を当てることである。

 13社の調査の中で、予算及び目標達成を100%超えたのは、1社だけで徹底実践度は92%であった。ちなみに、このような組織文化診断を85年から取り組んでいるが、90%を超える企業は殆どない。ある閾値を越えないと革新や狙った成果というのは出ないものと思われる。

 

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